自治体の家庭ゴミ回収で出せない粗大ゴミや不用品は、どのようにして処分すれば良いのか悩んでしまうものですね。有料でゴミを処分できる自治体の粗大ゴミ回収を依頼するには、前もって申し込みをする必要があるので初めてだと手順も分かりづらいでしょう。
この記事を読んでもらうと、ゴミを有料で処分する方法のそれぞれの特徴や手順、費用が分かるようになります。これから処分したいゴミの種類によっても、相応しい方法を見つけてみてください。
有料でゴミを処分してもらう方法
普通の家庭ゴミ以外を処分するには、有料で粗大ごみの申し込みが必要です。廃家電や粗大ゴミなどは、いろいろなものがあり捨てたいと思った時に、処分方法に悩んでしまいますが、主に以下の4つの方法があります。
自治体に粗大ゴミ回収を依頼する
一般的なのは、自治体の粗大ゴミ回収を利用する処分方法です。家庭ゴミを出す時とは違って、前もって自治体への申し込みをしなくてはなりません。
自治体ごとに粗大ゴミの定義は異なるのですが、概ね一辺が30㎝以上となると粗大ゴミとして扱うところが大半です。まずは、お住まいの地域の粗大ゴミのサイズを確かめておきましょう。
- 自治体へ粗大ゴミ回収の申し込みをする
- 手数料・収集日を聞いておく
- 手数料となる有料粗大ゴミ処理券を指定場所で購入しておく
- 必要事項を有料粗大ゴミ処理券に記入しておく
- 粗大ゴミの見えやすい位置に処理券を貼る
- 収集日の朝、指定時間に粗大ゴミを収集場所に運ぶ
自治体のゴミ処理施設へ持ち込む
粗大ゴミの回収は、自治体によっては収集だけではなく持込に対応しているところもあります。受付時間内なら都合の良い時間に持ち込めるので、利用しやすいという方もいるでしょう。
しかも、自分でゴミ処理施設まで粗大ゴミを持ち込む分、手数料が安く設定されているのでお得です。運搬できる車両があり運べる人手もある方は、持ち込むことで早く処分ができるのもメリットになるでしょう。
また、さまざまなゴミをまとめて処分してもらいたい時にも便利です。粗大ゴミの重量によって10㎏ごとに加算される仕組みの自治体もあり、トラックにたくさん積んで持ち込むこともできます。
家電量販店の回収・引き取りを利用する
家電リサイクル対象品目のテレビ・エアコン・冷蔵庫、冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は、家電量販店で回収してもらえます。リサイクル料と収集運搬料が必要になりますが、すべてスタッフにお任せできるので悩まずに済むのがメリットです。
- 買い換え時
- 処分のみ依頼したい時
それぞれ、依頼内容によって費用が設定されています。また家電量販店によって収集運搬料金の設定も異なります。
他には、小型家電リサイクル法に該当する家電も回収可能です。こちらは、無料から有料まで家電ごとに設定されています。
小型家電 | 料金 |
特定品目 | 無料 |
小型品目 | 550円 |
中型品目 | 1,100円 |
大型品目 | 2,200円 |
不用品回収業者を利用する
有料でゴミを回収してもらう際に、最も楽なのは不用品回収業者への依頼です。都合の良い時間帯に引き取りに来てもらえるので、急いで処分したいゴミがたくさんある時にも間に合います。
また、業者以外の処分方法だとゴミによって処分の仕方が異なるので処分をするのに時間と労力がかかってしまうのは避けられません。しかし、不用品回収業者の場合にはゴミの種類や量に関わらず処分をしてくれるので一気に片付けられるのが魅力です。
有料でゴミを処分する際に目的別のおすすめの方法
有料でゴミを処分する際には、人によって目的や重視したい点が異なるでしょう。希望に合っているおすすめの方法を選べると満足の行く利用ができます。
費用を安く抑えるには自治体のごみ回収がおすすめ
有料でゴミを処分するにしても、できるだけ安く利用したいという方には、自治体のゴミ回収がおすすめです。
粗大ゴミ回収は、数百円程度で回収してくれるものも多いので経済的に利用できます。自治体の回収なので、ルールがきっちり定められている安心感もあるでしょう。
さらにお得に利用したい時には、粗大ゴミの持ち込みを行うと手数料が割安になります。自治体によっては、持ち込みの際の手数料を収集の半額としているところもあるので費用をかなり抑えられる方法です。
家電リサイクル対象品目の買い換え時の処分なら家電量販店が便利
家電リサイクル対象品目の処分をしたい時に、買い換えを計画しているのなら家電量販店の回収を依頼するのが手っ取り早く利用できます。新しい家電を配送・設置する際に、事前に申し込んでいた家電リサイクル券を渡すだけで廃家電を引き取ってくれるので手間はほとんどかかりません。
自分でリサイクル回収を進めるには、家電リサイクル券の購入を郵便局で済ませて指定引取場所へ持ち込む必要があります。手続きや運搬の手間もかなりかかってしまうのは、誰もが気軽に利用できる方法とは言えないでしょう。
楽に早くたくさんのゴミ回収ができるのは不用品回収業者
断捨離や引越し、生前整理などでゴミがたくさんある時に、迅速な処分をするなら不用品回収業者がおすすめです。ゴミの量や種類が多くても、業者は一度の依頼で対応してくれます。定額プランなら、トラック1台あたりの費用が決められているため、追加料金もなく安心して依頼できます。
粗大ゴミを家から搬出する必要もなく手間がかかりません。有料だけに、自治体の回収よりも楽に利用できるのが最大のメリットです。
自治体のゴミ回収できないものがあれば不用品回収業者
自治体の粗大ゴミ回収では、適切な処理ができないことや収集運搬が困難なことで回収できないものも結構あります。たとえば、一例をあげると以下のようなものです。
- バッテリー
- タイヤ
- ピアノ
- 耐火金庫
- 土
- コンクリートブロック
- 注射器
処分に困る時にも、不用品回収業者は他の不用品と同様に回収してくれるので頭を悩ますことも一切ありません。
捨てたいごみの種類や時間・費用から最適な処分方法を選ぼう
ゴミを有料で回収してもらうには、処分方法はいくつかあります。捨てたいゴミの種類や処分にかかる時間・費用を比べた上で最適な処分方法を見つけて行きましょう。
ゴミと一口にいっても、家の中には大型の家具や家電から衣類や雑貨、本などいろいろなものがあります。
ゴミの種類によって、向いている方法があるのでその中から検討していきましょう。費用の安さを最優先にしたい時にも、ゴミの処分が期限までに間に合う方法なのかどうかも調べておくようにしなければなりません。
時間的なゆとりがない場合には、不用品回収業者の利用を計画しておくのもおすすめです。
まとめ
有料でゴミを処分してもらう方法は、お伝えしたように主に3つの方法があります。
自治体の粗大ゴミ回収・家電量販店の引き取り・不用品回収業者の利用とそれぞれメリットやデメリットもあるので、捨てたいゴミの種類や処分のしやすさ、費用を比べてみて最適な方法を選ぶようにしてください。
特に、不用品回収業者の利用の際には有料といっても業者間で料金設定が異なるので分かりづらい場合も少なくありません。相場の範囲内に収まっている見積もりかどうかも意識しておくことをおすすめします。
有料でのゴミの回収を賢く活用して、すっきりと家の中を片づけていきましょう。