2001年に家電リサイクル法が施工されました。
その結果、エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶式、プラズマ式)冷蔵庫(冷凍庫も含む)洗濯機(乾燥機も含む)の4品目は、自治体で粗大ごみとして取り扱われなくなりました。
4品目の大型家電については、主にメーカーが回収して、有用な部品や材料をリサイクルして再活用します。
その際には、回収費用や分解や分別のための費用、有害物質の処理費用などが必要になりますが、消費者もその費用の一部を負担することが法律で決められています。
しかし、家電リサイクル法の対象商品でも、まだ新しい4品目の家電ならリサイクルショップなどで買い取ってもらうこともできます。
目次
- 家電リサイクル法の対象商品
- リサイクル料金の目安は?
- 大型家電はどのようにリサイクルされるの?
- リデュース、リユース、リサイクルの違い
- リサイクルショップについて
- リサイクルショップで大型家電を買い取ってもらうことができるの?
- リサイクルショップで家電を高く買い取ってもらうためのコツ
- 大型家電は新生活が始まる前に買い取ってもらう
- シーズンに合った物を買い取ってもらう
- リユースに関する法律について
- 大型家電以外のリサイクル法についても知っておこう!
- パソコンリサイクル法とは?
- 小型家電リサイクル法とは?
- まとめ
家電リサイクル法の対象商品
家電を廃棄物として処分するのではなく、リサイクルして利用していこうといった考え方である循環社会を目指して、「家電リサイクル法」ができました。
家電リサイクル法の対象商品となる大型家電とは、エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶式、プラズマ式)冷蔵庫(冷凍庫も)洗濯機(乾燥機も)の4品目です。
この大型家電は小売店が収集し、消費者は運搬費用を負担します。そしてメーカーは、集まったそれぞれの製品を分解してリサイクルします。
リサイクル料金の目安は?
メーカーや大きさによっても違いがありますが、消費者が負担する金額のだいたいの目安は、エアコンで約1,500円くらい、テレビは1,800円~3,000円くらい、冷蔵庫は3,600円~4,600円、洗濯機は2,500円くらいからのようです。
エアコンの場合は、取り外しに追加工事費用がかかる場合もあります。
大型家電はどのようにリサイクルされるの?
エアコンは冷媒フロンの処理後、総重量の80%以上がリサイクルされています。
テレビのブラウン管は分割されガラスとしての再利用を、液晶テレビから取り外された基板は、専用処理施設でリサイクル処理がされます。
キャビネットは破砕機にかけられ、プラスチック原料として再利用されます。
冷蔵庫は冷媒回収機で冷媒フロンを回収し、専門処理施設で処理され、冷媒フロンを回収した後、コンプレッサーを取り外して切断し、中のモーターを取り外します。
洗濯機の洗濯槽のボディなどのプラスチックは、粉砕され再利用されます。
リデュース、リユース、リサイクルの違い
リデュースは、製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすることです。
リユースは、使用済製品やその部品等を繰り返し使用することです。
リサイクルは、廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用することです。
リサイクル法で言うところのリサイクルとは、回収された大型家電が材料別に鉄やステンレス、アルミ、銅、プラスチック、ウレタンなどに細かく分解され、再利用されることを言います。
リサイクルショップについて
まだ使用可能な状態の良い物品を買い取り、販売するお店をリサイクルショップと言いますが、使用済製品を繰り返し使用するために販売するので、厳密にいえばリユースショップとも言えます。
新品を購入するよりも、リサイクルショップなどでリユースのものを購入したほうが安く手に入れることができるというメリットがあるため、利用する人が増えています。
リサイクルショップで大型家電を買い取ってもらうことができるの?
不用品の無料査定や出張買取をしてくれるリサイクルショップを利用すると、わずかながらもお金に換えることもできます。
その際、大型家電が買い取ってもらえるかどうかは、製造年式から見ていきます。
家電が買い取ってもらえるかどうかの目安は、その製造年式が5年以内かどうかです。
状態の良いものであれば検討してもらえますが、一般的には5年以上経った家電の買取は断られるようです。
大型冷蔵庫や、ドラム式洗濯機などは3年以内のものなら需要が多く、お金を出して家電リサイクル法に基づいて処分するよりもお得といえます。
引っ越しなどで中型家電や小型家電も一緒に買い取ってほしい場合は、まとめて査定をしてもらうと一括買い取りをしてもらえます。
中型家電とは、電子レンジや扇風機、掃除機、炊飯器など一辺が50㎝以下の家電製品のことをいいます。
小型家電は電子辞書、デジタルカメラ、ドライヤー携帯電話、タブレット、ビデオカメラ、携帯ラジオ、携帯ゲーム機、リモコン、カーナビ、電気カミソリ、電卓、携帯音楽プレイヤーなどです。
大型家電の買取を希望するなら、中型家電や小型家電も一緒に査定を行ってもらえば使わない家電が一気に片付きます。
リサイクルショップで家電を高く買い取ってもらうためのコツ
大型家電は新生活が始まる前に買い取ってもらう
冷蔵庫や洗濯機、テレビなど年間を通して使う大型家電は、転勤時期より少し前に、買取を依頼すると高値で買い取ってもらうことができます。
冷蔵庫などの庫内の汚れはクリーナーできれいに掃除をしておきます。
掃除機やテレビなどもていねいにほこりをとっておくと、商品価値が上がります。コードやアダプターなどの部品もきちんと揃えておきます。
シーズンに合った物を買い取ってもらう
需要の多い時期にぴったり合った家電なら、高額で買い取ってもらうことも可能です。
一口に家電といっても様々です。
中には、季節が限定されている家電もあります。
夏なら扇風機、冬なら電気ストーブなどの中型家電ですが、このような季節限定の家電製品を高値で買い取ってもらうには、シーズン前からシーズン中に買取を依頼することです。
大型家電に限らず、まだ新しい家電類はゴミに出す前に、まずはリサイクルショップで買い取ってもらえるかどうかを確認してみましょう。
まだまだ使える家電は、必要な人に使ってもらえます。
リサイクルショップを利用することは地球に優しい処分方法と言えます。
リユースに関する法律について
現在の法律では、再資源化して再び材料として使うためのリサイクルに関する法律はできていますが、再資源化せずにそのまま再使用(リユース)する法律は存在しません。
リサイクル法についてあまり詳しくない場合は、そのままの状態で再利用されると思ってしまうこともあるようです。
そこで、まだそのまま使えるものまで、お金を使ってリサイクル法に基づいて処分する人も中にはいるようです。
本当の意味での資源を循環させ有効利用する為には、そのまま再使用するリユースの法律ができることが望ましいとの意見も多く、リユース業界では新しい法律に向けての要望書の提出などがおこなわれています。
大型家電以外のリサイクル法についても知っておこう!
パソコンリサイクル法とは?
パソコンに関係するものが、パソコンリサイクル法の対象品目となります。
パソコンは粗大ごみなどと一緒に捨てることはできず、メーカーを介して有料でリサイクルします。
PCリサイクルマークがついているパソコンなら、メーカーに依頼すると無料で廃棄してもらえます。ディスプレイやノートパソコンなども同様にリサイクルします。
パソコンも状態のよい新しいものならリサイクルショップで買い取ってもらうこともできますが、残っているデータを処理するにはお金がかかります。
小型家電リサイクル法とは?
この法律はまだ義務ではなく責務です。
ホームセンターや電気店に設置されている「小型家電回収ボックス」に持ち込みます。
小型家電は携帯電話、タブレット、電子辞書、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯ラジオ、携帯ゲーム機、ドライヤー、リモコン、カーナビ、電気カミソリ、電卓、携帯音楽プレイヤーなどが含まれます。
回収後は、金やレアメタル、鉄、アルミ、銀、銅などに分類され、資源として有効利用されます。
状態の良い新しいものであれば、リサイクルショップで買い取ってもらうことも可能です。
まとめ
家電リサイクル法にそって処分するには、消費者もリサイクル料金と収集運搬料金を負担することが法律で義務付けられています。
しかし、まだ新しくて使えるものはそのまま使用しようといった考え方のリユース思考の人も多く、大型家電などもリサイクルショップで取り扱われています。
処分する人も購入する人にも地球にも優しいリサイクルショップを利用したリュースという選択を考えましょう。