これまで続けて来た事業をやむを得ない事情で廃業しなければならない時があります。この際に廃業処分品をどう片付けるのかという問題は、費用や時間も含めてとても頭を悩ますものです。
この記事を読んでもらうと、廃業の際の処分品を換金する方法がわかります。廃業処分品を自身でお金に換える方法と業者を活用して買取してもらう方法の2つから選んでみましょう。廃業までの時間や事情に合わせて、相応しい方法を検討してみてください。
廃業の処分品をネットサービスでお金に換える方法
廃業によって在庫となった商品を処分品として売るには、ネットサービスが便利です。ネットサービスなら多くのユーザーの目に触れるので、お金に換えられる可能性が高くなります。いろいろな方法がありますが、今回は大手のヤフオクとジモティーをご紹介していきますね。
ヤフオクへ出品する
まず、始めにオークションサイト「ヤフオク」への出品です。本やおもちゃ、工業用部品、ミシンパーツ、のぼり旗などありとあらゆるものが出品され取引も広く行われているので、気になるものがあれば処分品を出品してみましょう。業務用で一般の方では使わないものであっても、ヤフオクでは業者のユーザーも閲覧しているので廃業処分品が目に留まる確率は高くなります。
ただし、落札されるまで時間がかかることや落札されない場合もあること、送料の負担を考慮しなければならないことを理解した上での出品をする必要があります。また、ヤフオクの操作にある程度慣れている方に向いていると言えるでしょう。
ジモティーに出品する
また、地域掲示板の「ジモティー」でも廃業処分品が出品可能です。マッサージの施術ベッド・工業用ミシン・チェアーなど幅広く出品されています。ジモティーは、地域で取引ができるので配送の手間が気になる方にも、やりやすいのが特徴です。
直接、商品を取引できるのはメリットですが、ジモティーもヤフオクと同じく、必ず売れるとは限りません。価格を落して売れやすくしたり、まとめ売りにしてお得にしたりといった工夫もしてみると良いでしょう。
廃業の処分品を業者に買取してもらう方法
ネットサービスで廃業処分品を出品するのは面倒だと感じる方やできるだけ早く片づけたい方は、業者へ依頼する方法も検討してみましょう。廃業処分品の買取を依頼できる業者は、主に以下の2つがあります。
在庫処分品の買取業者に依頼する
法人向けや個人事業主の廃業処分品を専門に買取してくれる業者に依頼する方法です。「在庫買取」「廃業処分品 買取」と検索すると気軽に見つけられるので試してみてください。
処分品の状態が良くない中古品でも買取可能で、再販が可能と判断される廃業処分品は基本的に買取対象としています。家電全般・家具やオフィス家具・日用雑貨・工具やツール・食品や飲料・アパレル関連・スポーツやレジャー用品・楽器・コスメやスキンケア用品・ギフト品・おもちゃやゲーム機・介護や防災用品・美術品・ペット用品と買取対象は多岐にわたっているため、手持ちの処分品の査定も受けやすいのが魅力でしょう。
数点の在庫がある場合でも大量に在庫がある場合でも、残った廃業処分品を買取してくれるので非常に便利な業者です。査定額で満足が行く場合には、買取契約を進めて行きましょう。宅配買取の他、出張買取にも応じてくれるので利用しやすくなっています。
不用品回収業者に依頼する
また、不用品回収業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者では回収だけではなく買取も行っているところも少なくありません。廃業となると廃棄処分すべきものも出て来るでしょう。その際、不用品買取も同時にしてもらえれば時間も大幅に短縮できます。廃業処分品はさまざまなものが出て来るものです。そのような時でも、不用品回収業者に依頼するだけで買取対象になるものなら、まとめて引き取ってもらえるので手間も大幅に省けます。
ネットサービスを利用した場合には、手間や時間もかかることを前提に出品するようにしなくてはなりません。一方、不用品回収業者に依頼した場合には事前に査定を受けて納得が行けば不用品回収時に買取も済むので最短で処分ができます。
廃業で早く処分品を片づけたい時には業者がおすすめ
廃業を余儀なくされた時、処分品を片付けるのには時間的なゆとりがない時も多いでしょう。長年、経営していて高齢となり廃業をする時なら、ある程度計画的にゆとりを持ってできるかもしれません。しかし、経営が上手く行かない時の廃業となると悠長なことは言っていられないものです。
そのような時は、手間も時間も最短で済ませられる不用品回収業者の買取や処分品買取が便利です。短期間に廃業処分品の片づけを済ませてくれるので、店舗を明け渡す際にも間に合います。ネットサービスを利用すれば、処分品を高く売却できる場合もあるでしょう。しかし、すべての処分品を確実に片付けられるわけではありません。最終的に、売れないものに関しては何らかの方法で処分をしなくてはならなくなるので、二度手間になってしまうことも考えられます。
まとめ
この記事では、廃業処分品をどのようにして片付けるかを解説しました。少しでもお金に換えるためにはネットサービスを活用する選択もあり得るでしょう。思いがけない処分品へのニーズがネットサービスなら意外にも見つかるケースもあるものです。
ただ、廃業処分品の数が多く自身では片付けきれない時には業者への依頼が賢明です。不用品回収と不用品買取を同時に済ませられるのは不用品回収業者の強みに他なりません。業者間でも、買取の対象には違いがあるので法人や個人事業主の廃業の際の処分品の買取をしてくれる業者を探すのがおすすめです。