実家が空き家になってしまい、残置物の撤去や処分をどうすべきなのか悩んでしまう方も少なくありません。子供が実家に戻って住む予定が無い場合には、定期的な管理も必要になりますし、場合によっては実家の売却も考える場合もあるでしょう。
そこで今回の記事では、残置物撤去や処分のやり方と業者に依頼する時の気をつけたい注意点をまとめてみました。
目次
- 残置物とは何のこと?
- 残置物別の処分方法
- 実家の残置物の撤去や処分をするかどうか?
- 実家を売却するなら残置物処分をした方が賢明
- 残置物があるままだと嫌悪感の懸念がある
- 実家の残置物の撤去や処分をするには?
- 自分で行う場合
- プロの業者に依頼する場合
- 残置物の処分を業者に依頼する場合の注意点
- 業者に依頼するのがおすすめのケースとは?
- 失敗なく業者を選ぶためのポイント
- 実績が豊富かどうか?
- 相見積もりに対応しているかどうか?
- 相場の範囲内かどうか?
- スタッフは丁寧かどうか?
- まとめ
残置物とは何のこと?
残置物と聞いて、すぐに用語の意味が分かる人の方が少ないのではないでしょうか?文字通り、残置物は居住者がそのまま残したもののことを示します。
残置物の中でも代表的なものは、以下のとおりです。
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 家具
- 布団
- 衣類
- 食器
- 日用品
残置物別の処分方法
残置物は、以下のように大まかに分けられます。
ゴミの種類 | 品目/処分方法 |
一般ゴミ | 可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ ・自治体の回収ルールに従う |
粗大ゴミ | 家具・家電・布団など ・自治体の回収ルールに従う |
家電リサイクル法対象品目 | テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機
・購入店舗に引き取りを依頼するか、指定取引先へ持ち込みする |
パソコン関連 | パソコン・液晶ディスプレイ ・PCリサイクルマークが表示されていれば、パソコンメーカーが無償で回収を行う ・その他、一部家電量販店や自治体での回収も行われているところもある |
実家の残置物の撤去や処分をするかどうか?
両親が亡くなったり施設に入所したりすると、子供は実家の管理に頭を悩ませるようになります。先々、売却を視野に入れていたとしても、長年両親が住んでいた家には残置物があり撤去や処分を先に考えなければなりません。
実家を売却するなら残置物処分をした方が賢明
残置物をそのままで売却をすることもできなくはないものの、買い手を減らしてしまうことにもなってしまうので、自分たちで撤去や処分をしておくのが理想的ではあります。
また、築年数が経過しているため故人が使用していた不用品は膨大にあると考えられます。それらを分別して処分するのは、負担もそれだけ大きくなってしまうものです。
残置物があるままだと嫌悪感の懸念がある
残置物を処分しなくて済めば、売り手にとっては助かるものですが、買い手に取れば、前居住者の生活感があるばかりではなく不衛生にも思えるため、嫌悪感を抱いてしまうことも少なくありません。また、家具や日用品などが置かれたままだ部屋を狭く見せてしまうので、心証も良くありません。
実家の残置物の撤去や処分をするには?
残置物を撤去・処分するには2つの方法があります。
自分で行う場合
実家の残置物を自分で撤去・処分すると費用がかかりませんが、それだけ時間と労力がかかり、いつまでに終わるのかも目途が立ちづらくなってしまいます。
可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミを各自治体のルールに従って分類を済ませ廃棄を行います。家電リサイクル法の対象となる物については、家電量販店へ依頼をするか、指定の引き取り場所に自分で持ち込む必要があります。
ただ、比較的新しいものであれば買い取りに出せます。
残置物の種類や数がある程度まとまっていれば問題なくできるでしょうが、分別を行うだけでも時間がかかってしまうことも少なくありません。すべてを自分で行うのではなく、対応できない残置物を業者に依頼するという方法もあります。
プロの業者に依頼する場合
費用はかかりますが、プロの業者に依頼すれば、手間もかからず予定通りに済ませてもらえます。
直接、実家の管理を任されている子供が直接業者に依頼するのではなく、実家の売却を検討している場合には、仲介している不動産業者に残置物処分が可能な業者を紹介してもらうことも可能です。
ただ、価格を交渉するためには不動産業者の仲介があるとワンクッション置くので、価格を抑えにくくなる面があります。それよりも、手間がかかるかもしれませんが、自分で複数社の見積もりを取って検討する方が、費用を安く抑えられる可能性が高くなります。
残置物の処分を業者に依頼する場合の注意点
業者に依頼する場合に、どんな業者を選んだら良いのか分かりづらいものです。ポイントをまとめているので参考にしてください。
業者に依頼するのがおすすめのケースとは?
- 残置物が膨大にある
- 自分で処分する時間や体力がない
- 家電リサイクル法に従う手間がかかるものが多い
- 家具や家電を搬出するのが難しい
失敗なく業者を選ぶためのポイント
残置物の撤去や処分を請け負う不用品回収業者や残置物処分業者はたくさんありますが、どこの業者も良質なサービスを提供してくれるかどうかは慎重な見極めが必要です。思いがけないほどの費用の負担を強いられたり、サービスの質が悪かったりすることもあり得ます。ここからは、失敗なく業者を選ぶポイントを紹介しましょう。
実績が豊富かどうか?
まず、不用品回収業者を選ぶ時には、残置物回収の実績が多数あるところを選びましょう。経験が豊富であればそれだけ良質なサービスを受けることが可能になると言えます。不用品回収だけではなく、買い取りも受け付けているところがより望ましいです。一気に残置物処分ができる上に、買取金額で費用を抑えることもできるからです。
相見積もりに対応しているかどうか?
無料の見積もりを受け付けていることはもちろん、相見積もりにも対応しているところがおすすめです。単に見積もりが安いだけでは適切な費用になっているのか分かりません。相見積もりが取れれば、その中から適切な費用設定になっているところを絞り込んで行けるようになります。
相場の範囲内かどうか?
残置物撤去費用の相場は、1立方メートル当たりで決めるのが一般的です。ただ、残置物の種類や状態などで費用の変動があるので注意をしましょう。
- 3,000円~15,000円/1立方メートル当たりの相場
残置物撤去や処分の費用には、人件費や階段やエレベーターのある住まいかどうか、駐車スペースの有無でも追加費用の変動があります。戸建ての場合なら、おおむね150,000万円~300,000万円がかかると考えられているのが多くなっています。
スタッフは丁寧かどうか?
実家の残置物撤去や処分を依頼するのですから、スタッフの対応が丁寧なところであれば安心してお任せできます。また、期限を決めている場合でも予定通りに完了させてくれる対応ができるかどうかもとても重要な決め手となります。
まとめ
空き家となった実家の残置物を処分するには、残置物の内容や量の多さなどに応じて、業者を依頼するのが望ましいです。自分で撤去を行うことも可能ですが、条件が整っていないと完全に終えられるまでに時間も手間もかかってしまうことも把握しておきましょう。業者の力を借りる際には、注意点を知りできるだけ良質な業者に依頼をするように充分、検討をすることをおすすめします。