賃貸物件の管理人や戸建で住み替えをする人など、残置物の回収をしなければならない状況があります。残置物が多く種類がいろいろとあるほど、回収は時間も手間もかかってしまうものです。
この記事を読んでもらうと、残置物回収を業者に依頼する際の相場がわかります。できるだけ安く抑えるためのコツもご紹介しましょう。
せっかく業者に依頼するなら選び方のポイントを把握しておき、良質な業者に依頼をするのがおすすめです。
残置物回収を計画している方は、ぜひ参考にご覧ください。
残置物の回収が必要になる時とは?
「残置物」は文字通り、前の住人が置いたままで残したものを指します。
- 賃貸物件や売買物件などで売主や居住者が使っていた家財を回収する場合
- 店舗を廃業する場合
- 住み替えで家を売却する場合
- 賃貸物件で期限内に明け渡す場合
一般的には、残置物撤去(回収)という用語は、不動産会社や解体業者、片付け業者で用いる専門用語です。ほとんどが動かせるものを対象にしているのですが、エアコンを残置物と扱う場合もあります。
「残留物」「残存物」と呼ぶこともありますが、意味は同じです。
引っ越しで出る粗大ゴミは、自力で処分するか回収業者に依頼するかが主な処分方法ですが、この場合には「残置物」とは言わず「不用品処分」「引っ越しゴミの処分」と呼びます。
残置物回収の費用相場
残置物回収の費用は、ものの量や状況などによって違ってきます。一般的に、残置物回収の費用は立法メートル単位で決められています。だいたいの目安として1立方メートル当たりでは、5,000円~15,000円が相場だと理解しておきましょう。
残置物回収の費用相場を一覧でご紹介します。
間取り(立方メートル数) | 費用相場 |
1R・1K(3~10㎥) | 3~10万円 |
1LDK・2DK(5~20㎥) | 5~20万円 |
2LDK・3DK(10~30㎥) | 10~30万円 |
3LDK・4DK(15~40㎥) | 15~40万円 |
あくまでも残置物の量から換算した目安なので、搬出しづらい環境や残置物の種類によってはもう少し費用がかかる場合もあります。
費用相場で影響を受けるのは、残置物の量が一番だという点を把握しておきましょう。
残置物回収の費用が高くなるケース
できれば費用を安くしたいものですが、以下のような事例の場合には残置物を回収する際の作業量や時間が長くなるため費用も高くなってしまいます。
残置物が部屋全体にある場合
残置物が部屋全体にあり、折り重なるようにつまれている場合には、回収費用が高くなる可能性が高いと考えてください。なぜならば、業者のスタッフを増やす必要もあり、回収するトラックも運搬階数が増えるためです。
スタッフの数や作業時間は費用に直結するため、どうしても割高になってしまいます。
大型家具や家電が多い場合
また、残置物で大型家具や家電が多い場合にも費用がかさんでしまいます。タンスや食器棚、ベッドなど大型家具が多くなれば、それだけ搬出の作業も手間取りトラックで搬送する際にもスペースを必要とするからです。
さらに、家電リサイクル料金の負担が必要な品目は、その分の経費も加算されます。冷蔵庫や洗濯機、エアコン、テレビといった前が複数ある場合には、費用がかさむと把握しておいてください。
搬出しづらい環境の場合
残置物の量だけではなく、自宅や店舗などの環境が搬出しづらい場合にも費用が割高になります。
- 窓やベランダからの搬出が必要な場合
- アパートやマンションでエレベーターがない場合
- 駐車場がなく近くにトラックを駐車できない場合
エレベーターがない場合には、人手を増やして作業しなければなりません。そのため、1階ごとに料金を加算する設定にしているところもあります。
また、荷物が大き過ぎて玄関から出せない場合には、ベランダから残置物を搬出せざるを得ません。その時には、レッカー費用が発生するのでその分も加算されてしまいます。
駐車場が最寄にない場合には、離れたところに駐車したトラックに搬出、運搬しなくてはならないので作業量が増えるので料金は高くなります。
残置物回収の費用を抑えるコツ
残置物回収を業者に依頼するとスムーズに終えられるものの、想像以上に費用がかかってしまうことも少なくありません。ここからは費用を抑えるコツをご紹介しておきましょう。
粗大ゴミ回収の行政サービスを活用する
自治体の粗大ゴミ回収を活用する方法だと、少しでも残置物回収する分の費用を減らせます。
粗大ゴミ回収は、有料で事前の申し込みが必要です。粗大ゴミ処理券の購入を済ませて、予約した収集日の朝に収集場所へ粗大ゴミをおきましょう。
ただし、自治体の粗大ゴミ回収は、自力で運び出しする必要があります。大型の粗大ゴミは自力では困難な場合も多いでしょう。
しかし、小型のものや扱いやすいものだけでも出しておくと残置物の量はそれなりに減らせます。大型のものは、業者に依頼すると負担もなく回収してくれます。
資源ゴミの日に出す
各自治体によって分別の違いはありますが、資源ゴミの日にそれぞれ出すようにすると少しでも残置物の量を減らせるのは確かです。
- ペットボトル
- 缶
- 古紙
- 古布
- 小型金属
大量に資源ゴミを出せない場合もあるので、小分けにして出すようにしましょう。
リサイクルショップで売る
不用品の中には、まだ使えるものも十分あるでしょう。再利用するために、リサイクルショップで売却する選択肢もあります。ただ、リサイクルショップは、再販して利益を得ているため高価なもの以外はわずかな買取額にしかならないものです。
廃棄する費用をかけずに済むといった目的なら、リサイクルショップを上手に活用するのも良いでしょう。リサイクルショップへ持参する手間はかかるのですが、中には一定の条件を満たせば出張買取に応じてくれるところもあるので、検討してみてください。
残置物回収で良質な業者を選ぶポイント
業者を選ぶ際にはできるだけ良質で適正な価格のところを選びたいものです。選ぶ際には以下のポイントを確認しておいてください。
実績が豊富な業者
実績が豊富なら、あらゆる環境の残置物回収に慣れていると判断できます。依頼したのに、残置物を搬出できなかった事態にならないためにも、経験がある業者を選ぶのがおすすめです。
見積もりの内容が分かりやすい業者
また、見積もりの内容が明確な業者なら安心です。もし、見積もりにあやふやな点がある場合には、追加請求される可能性があります。
見積もりに記載されている㎥数も想像しづらいのですが、間取りと照らし合わせるなどして確かめるようにしてください。
廃棄物収集運搬許可を持っている業者
廃棄物収集運搬許可の確認はホームページで行っておきましょう。無許可営業の場合には、廃棄物の収集はできません。この許可を受けている業者なら、家電リサイクル対象品目の収集運搬もできます。
無許可営業の場合には、不当な高額請求をされたり不法投棄をされたりするトラブルもあるため、始めから依頼をしないようにしましょう。
私ども「福岡エコサービス」は、産業廃棄物収集運搬業許可証を得ている正規の不用品回収業者ですので安心してご依頼いただけます。オフィスや店舗の残置物回収の実績も多数あるので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
残置物回収を業者に依頼する際には、費用の算定方法や相場をまず把握しておきましょう。容積で算定する方式なので、想像しづらい場合もあるので間取りで換算するとどれくらいなのかを知っておくと分かりやすくなります。
業者に残置物撤去を依頼する際には、良質な業者を選ぶポイントを押さえておきましょう。また、可能なら自分なりに出来る範囲で残置物の処分を進めておくと費用を少しでも減額できます。
業者の中には、不用品買取も対応しているところも多いので買取も同時に依頼するのもおすすめです。