ゴミ屋敷の映像をテレビで観ると、うず高く積まれたゴミの山に驚きを隠せないものです。
かつては、特別な事情の人だけがゴミを放置しているためにゴミ屋敷化させてしまうものだと考えられていました。
けれども、今では、高齢化により独り暮らしの認知症患者数の増加、その他の病気や家庭の事情、多忙といった色んな問題がありどこの家庭でも起こりうる問題となってきています。
今回は、ゴミ屋敷を何とか掃除したいという切実な悩みを抱えている方や不安を持っている方に、自分で行う掃除の仕方を説明します。
目次
- ゴミ屋敷の掃除をする前にまず準備をしよう
- ゴミ屋敷の掃除に必要な道具・ゴミ袋・ダンボールなどを準備
- 片付けの日程を組もう
- ゴミの捨て方や不用品回収の方法を調査しよう
- ゴミ屋敷の掃除をする人を集めよう
- ゴミ屋敷を片付ける順番を把握しよう
- 部屋の入り口から始めよう
- 床にあるものを先に捨てて行こう
- 一部屋ごとに済ませよう
- 小物は後で大物を先に片付けよう
- ゴミを仕分けして搬出を済ませ清掃しよう
- 自分で掃除ができる程度のゴミ屋敷とは?
- こんな時はゴミ屋敷の片付けは専門業者に依頼を
- 短期間で片付けや清掃を済ませられる
- 不用品回収や買取も一度で済む
- まとめ
ゴミ屋敷の掃除をする前にまず準備をしよう
ゴミ屋敷を片付けるためには、まず、入念な準備無くしてできません。行き当たりばったりで片付けようとしても、足の踏み場もなく時間ばかり経ってしまい、体力も気力も無くなってしまうからです。
早速、準備のポイントを見て行きましょう。
ゴミ屋敷の掃除に必要な道具・ゴミ袋・ダンボールなどを準備
大量のゴミや害虫・埃などが出てくるゴミ屋敷の掃除ですので、必要なものをまず揃えておく必要があります。その都度、買いに行っていたのでは作業が捗りません。
- 殺虫剤・蚊取り線香
- 柄の長いトング
- ガムテープ・自治体指定のゴミ袋・ダンボール
- 掃除道具
不衛生な環境での作業ですので、自分を守るものの準備も抜かりなく行いましょう。
- 帽子
- マスク
- 軍手や厚めの手袋
- ゴーグル
- 廃棄しても良い長袖・長ズボン
- 厚底の靴または長靴
片付けの日程を組もう
ゴミ屋敷の片付けを始めるには、まず日程を決めて行きましょう。詳細な日程を組む必要はありません。
けれども、ある程度の日程を確保しておかないと、やりかけたままで放置する期間が長くなり、終了までの目安すらつかなくなってしまいます。
ゴミの捨て方や不用品回収の方法を調査しよう
自治体で定められているゴミ回収で出せるものは、分類や指定日・指定袋・指定場所を確認しておきましょう。
粗大ゴミの回収に対応しているなら、出す方法や料金の有無も調べておくと役立ちます。
自分で処分できない粗大ゴミや家電などをどう処分したら良いのかも、不用品回収の業者の利用方法や料金、注意点も調査をしておきましょう。
「早く捨てたい!」と言う心理にある時、冷静な判断ができなくなることが多く、うっかり悪質な不用品回収業者に頼んでしまうことも少なくありません。
ゴミ屋敷の掃除をする人を集めよう
ゴミ屋敷の片付けは、一人で行えるものではありません。とにかく人手が無くては進められないほどの大量のゴミですので、あらかじめ手伝ってくれる人を集めましょう。
「こんなゴミ屋敷を人に見られたくない!」と思う気持ちもあるでしょうから、できれば身内で一緒に片付けるのがベストです。
人手が集まらないこともあり、ゴミ屋敷の片付けができない状況に陥っている事情もあるので、業者を雇うことで解決を目指すケースもあります。
ゴミ屋敷を片付ける順番を把握しよう
さて、準備を済ませたらゴミ屋敷の片付けを行う当日は以下の順番に添って進めて行きましょう。
部屋の入り口から始めよう
また、ゴミ屋敷の掃除の仕方は玄関から始めるようにしましょう。一番、過ごすことが多い部屋から取り掛かりたくなるものですが、ゴミの搬出を行うためには玄関先までの導線を確保しておかなくてはならないからです。
間取りを頭に入れて、基本的には玄関に近い部屋からさらに奥の部屋へ進めて行きましょう。
それぞれの部屋で入り口付近から、一目でゴミと分かるものをゴミ袋に入れて行くようにしてください。
床にあるものを先に捨てて行こう
床や畳にあるものを先に捨てていくと、足元の確保ができるようになりさらに奥へ進みやすくなります。床にある不用品を処分することを優先して、不用品の処分を進めて行きましょう。
一部屋ごとに済ませよう
よくあるのが普通の片付けをしている時でも、「使うものだからと物を別の部屋に移動させておこう!」と思って動かしていませんか?
これでは、物が移動しただけで減ることはありません。一部屋ごと終えることに集中して、あちこちの部屋を一気に片付けようとしないことがゴミ屋敷の掃除の仕方でもやはり早道になります。
小物は後で大物を先に片付けよう
部屋の中で家電・家具・布団など大物をまず片付けていきます。書類や写真、書籍など小さいものは捨てるかの判断に時間がかかるものなので、後回しにした方が合理的です。
しかも、大物を片付けることで部屋の中の空きスペースをイメージしやすくなるメリットもあります。
ゴミを仕分けして搬出を済ませ清掃しよう
明らかにゴミだと判断できると、仕分け作業をしやすくなります。仕分け作業と言うのは、残すもの、また、処分をするものと分ける作業です。
ここで注意をしたいのが、断捨離でもそうですが「捨てるかどうか迷っている」時は、ほぼ再び使われることはないので、思い切って処分するように進めてみましょう。
それよりも、貴重品や重要書類、思い出の品で「必ず取っておくべきもの」の方を優先して残すことを意識してください。
ゴミを運び出した後、掃除を行います。掃除機をかけるだけではなく、洗剤を用いてモップや雑巾で拭き掃除を行いきれいにして行きます。
自分で掃除ができる程度のゴミ屋敷とは?
ゴミ屋敷の掃除の仕方を知ると自力でも可能といっても、1日で終わらせるのは困難でしょう。
すべて捨てるのではなく分別作業が必要になり、想像以上に時間も労力も使うものです。
自治体のゴミ出しのルールに応じた分別をしなければならないために、途中でやる気がなくなってしまうことも珍しくありません。
せっかく、自分でやり始めたゴミ屋敷の片付けがゴールまで行かずに終わってしまうのは、本意ではないでしょう。
自分でゴミ屋敷の片付けができる部屋の状態を知っておけば、ゴールまで到達しやすくなります。
- 部屋の広さは3DK程度
- トイレやお風呂、キッチンといった水回りが使える
- 不自由ながらもゴミ屋敷で住人は暮らしができている
つまり、上記の条件を満たしていない場合には、プロのゴミ屋敷清掃や不用品回収の業者の力を借りる方が妥当ということになります。
こんな時はゴミ屋敷の片付けは専門業者に依頼を
「自分でゴミ屋敷の掃除・片付けに取り組んでみたけれど挫折してしまった」「時間も体力もない」などの理由があるなら、ゴミ屋敷清掃のプロに依頼してみましょう。
短期間で片付けや清掃を済ませられる
プロに依頼すれば、短期間で片付けや清掃まで済ませることができます。素人ではゴミの分別が間違ってしまうことも多いのですが、プロなのできちんと分別もしてくれるのも魅力です。
いつまでも、ゴミ屋敷の片付けに振り回されずに済むのは、精神的にもすっきりします。
不用品回収や買取も一度で済む
ゴミ屋敷の片付けや掃除は専門業者なら、不用品回収や買取まで一度の依頼で済むので手間もかかりません。買取してもらえば、ゴミ屋敷清掃の費用を安く抑えるのにも役立つわけです。
ゴミ屋敷を片付けてもらうだけではなく、再びゴミ屋敷にならないコツも教えてもらえます。
まとめ
ゴミ屋敷の掃除の仕方を知り自分で行うには、片付けをするための計画や準備、順番の把握がとても重要だということがわかりました。
ただ、あまりにもゴミ屋敷の程度がひどい時や人手が無いなどの事情がある時には困難を伴うことも事実です。
そんな時には、専門業者を利用するのも役立つことを知っておくと、いつまでもゴミ屋敷に悩まされることもありません。