テレビで見かけるゴミ屋敷は、特別な人だけがそうなるわけでもないのです。実家で暮らしている高齢者、心身の病気などいつなんどき自分がそういった状況になるかもしれません。完全なゴミ屋敷化になる前に、実家にゴミや不用品が増えて来たとか、友人の部屋に行って尋常ではないほど散らかっていたとか気づいた場合には、早めの手だてを行うのがおすすめです。自分たちで対応できない時には、ゴミ屋敷清掃業者の力を借りることも検討しておくと、いざという時にも役立ちます。
今回は、ゴミ屋敷の料金の成り立ち・一軒家の料金相場・できるだけ安く抑えるポイントを解説していきます。
目次
- ゴミ屋敷になりやすいのは?
- 実家に住む高齢の親
- 心身の不調になった人
- 仕事が多忙すぎる人
- ゴミ屋敷清掃事業者の料金の成り立ち
- 運搬する車両費
- 清掃や回収にかかる人件費
- ゴミの処分費
- ゴミ屋敷の一軒家の相場はいくら?
- 業者に依頼する時に料金を抑えるポイント
- ゴミをできる範囲で袋にまとめておく
- ゴミ屋敷が重症化しないうちに依頼する
- 相見積もりを取る
- まとめ
ゴミ屋敷になりやすいのは?
ゴミ屋敷への不安や対策を気にしている人と言えば、やはり、実家を真っ先に挙げる人が多いでしょう。しかし、ゴミ屋敷になってしまうのは、何も高齢者だけとは限りません。ゴミ屋敷化が進むのは、特定の家庭だけではなく多くのケースで見られることだからです。
実家に住む高齢の親
実家に帰省するたびに、だんだんと年を取っていく親の健康状態や家の中の様子も変わって来ることに気づかされるものです。以前は、掃除や片付けも普通に行っていたのに、家の中が雑然としていたり、ゴミやホコリが溜まっていたりして、驚かされることもあるでしょう。
高齢になるにつれ、持病があったり動作に支障が出てきたりすることで、誰でもだんだんと掃除が億劫になることはあります。それだけではなく、気力の衰えも老いにはあるのです。
心身の不調になった人
高齢者だけとは限らず、心身の不調に陥り掃除や片付けができなくなるケースもあり、「自分はそんなことはない」と思っていても、何らかのきっかけでゴミ屋敷になってしまうことはあり得るわけです。
身体的な不調があると、ゴミを捨てようと思っても体調不良で動けないこともしばしばあるものです。一方、精神的な不調になると、掃除や片付けだけではなくものごとをこなす気力すらなくなってしまうため、いつのまにかゴミに囲まれた暮らしになってしまうこともありえます。
仕事が多忙すぎる人
一方、仕事が忙しく家に帰るだけと言った暮らしになると、たとえ健康であっても、ゴミを捨てる時間的なゆとりがなく当たり前に捨てるべきものでもたまってしまいます。たとえば、ダンボール・コンビニのパック・空き缶・ペットボトルなどです。忙しさ故に、「いつでも捨てられるものだから」と先延ばししているうちに、大量にたまってしまう事態になってしまいます。
仕事が多忙だけとは限らず、育児や家事の追われる女性にもあり得ることです。
ゴミ屋敷清掃事業者の料金の成り立ち
このようにゴミ屋敷になってしまうのには、いつ誰がなるかもしれません。自分で対応ができなくなった事態になれば、ゴミ屋敷清掃事業者に依頼を検討することもあるでしょう。けれども、料金の成り立ちが分かりにくいこともあるのではないでしょうか?
運搬する車両費
ゴミ屋敷の片付けになくてはならないものの一つは、トラックです。トラックが何台必要になるかや車両の大きさによっても、料金が大きく変わって来ます。
一軒家の場合でも、側に車を停められるスペースがあれば駐車場代金は不要ですが、駐車料金が発生する場合には駐車料金の加算も考えておきましょう。
清掃や回収にかかる人件費
2つ目に必要となるのは、清掃や回収にかかわる人件費です。当然ですが、人数が多くなれば多くなるほど人件費はかさんできてしまいます。
人件費が上がるのは、その他にも以下の内容が大きく関わってくるので、注意が必要です。
- 仕分け作業の多さ
- 作業時間
- 作業員の増員
ゴミの処分費
ゴミの処分費は、一般廃棄物と産業廃棄物の扱い次第で料金が違ってきます。一般廃棄物よりも産業廃棄物は、処分費用が5倍にもなるためです。
業者が、「一般廃棄物収集運搬許可証」を持っていない場合には、許可を受けているほかの業者にゴミの処分を委託するので、料金が変わって来てしまいます。
ゴミ屋敷の一軒家の相場はいくら?
一軒家でゴミ屋敷と一口に言っても、ゴミの種類や量によって料金にばらつきがありますが、ある程度の相場を知っておくと業者選びの判断材料になるでしょう。
間取り | 料金の相場 | 作業人数 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 |
ゴミ屋敷清掃の費用は、ゴミの量によっても当然変わって来ます。たとえば、一軒家がすべて不用品で埋もれているような状態、床一面にゴミや不用品がある状態ではそれぞれ見積もりで大きく異なってくるわけです。
業者に依頼する時に料金を抑えるポイント
ゴミ屋敷清掃業者に依頼をすると、短期間でゴミ屋敷の問題を解消してくれます。しかし、気になるのが費用の問題です。数十万もの出費ですので、できる限り費用を抑えるためにはポイントを抑えた上で検討を進めましょう。
ゴミをできる範囲で袋にまとめておく
人件費には、仕分け作業も含まれているので、自分でできる範囲で袋にゴミをまとめておくといくらかでも費用を抑えられます。瞬時にゴミだと分かる紙類、ペットボトル、廃プラスチックゴミ、缶や瓶をまとめておくだけでも、料金の算定に影響してくるからです。
ゴミ屋敷が重症化しないうちに依頼する
ゴミ屋敷化しつつあると第三者が気づいた時、できるだけひどくならないうちに業者に依頼することで費用がかさむのを阻止できます。自分自身が、ゴミ屋敷化していると気づいて行動を起こすのは少なく、家族や友人、近隣住民からの苦情、行政からの連絡で気づかされることの方が多いのです。ゴミ屋敷の問題が、ひっ迫しているのであればできるだけ早い段階で、何らかの手を打つのがおすすめだと言えます。
相見積もりを取る
ゴミ屋敷清掃に対応できる業者も、たくさんあるので消費者が判断ができづらいのも確かです。相場から大きくかけ離れているかどうかを知るためにも、3社程度は見積もりを行いましょう。「ゴミの量によるので、実際に作業をしてみないと料金が分からない」などとあやふやな説明に終始する業者はには、依頼を避ける方が良いでしょう。
まとめ
ゴミ屋敷になってしまう危険性は、誰にでもあるわけです。家族や友人、自分自身もいつそうなるかもしれません。ゴミ屋敷清掃事業者の料金は、どう算定されているのかも把握しておくと、いざという時、自分たちだけで片付けや清掃ができない状況になった場合にも比較しやすくなります。手がつけられなくなるよりもできるだけ早い段階で、ゴミ屋敷清掃業者に依頼することで費用も抑えられることも頭に置いておくと良いでしょう。